この時間になると

街中は様々な飲食店の看板とか

キラキラ光ってる。

飲んでた時は大好きな空間だった。

どこも、どこまでも飲みに行きたいような、

この世には飲みに行くところがまだまだ

無限にあると思えてワクワクしてたりした。

今しらふの暮らしをしてて

ネオンを見てて

特に嫌悪感や

危機感みたいなものは感じない。

飲酒欲求自体が今

さほどないからなのだろう。

ただ街の灯りは好きだ。今でも。

なんだか1人じゃないような気になるし

一日が終わっていく感じがしないのも

心地よい時がある。

それに

しらふでよく見ると

キラキラの看板は

それそのものとしても

とても綺麗だ。

どこか浮かれていて

能天気で

無責任な陽気さが

ある意味ポップアートだな

とか思いながら見てる。

面白いな

渦の中にいた時には感じないようなことを

渦の外から見てる今

感じてる。

酒を口にすることはないけれど

酒や

酒飲み

酒を飲む場所

そういうものが嫌いになった訳では無い。

俺は飲まない。

それだけ。

自分のために。

酒飲みは、酒飲みとの人付き合いは

嫌いじゃないな。