やさしく とても静かに 水の中に 手を とても静かに そうすると なんだ どこもおなじ 僕は どこにでもいて どこにもいない なんて 広くて かなしい やさしさ
2018年3月のブログ記事
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手を 手を 少しの間 手を むなしい 煙が螺旋状に のぼっていく いらだたしい春も 感じないほどに 冷たく てを 手を 少しだけ 少しの間 手を
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きみは くるってる ぼくは くるってる みんな それをみてる きみは やさしくて ぼくは うれしくて みんな それをみてる きみは せつなくて きみは はげしくて ぼくは それを みんなみてる 明日 一段登るために 少しだけ 沈もう
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夢 部屋 僕の 手 それでいいよ 星を見る時に その星にいないことを 嘆く人はいない 手 僕の手の中にあるもの また、誰かの手の中にあるもの そっと 馳せるもの それでも いいよ
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早く歩く 人を追い抜きながら うねうねと 人垣をかき分けながら 追い越し 歩く 時間は ある とても 余裕がある ただ 早く歩かないと なにかに 追いつかれそう そう 生まれ変わった僕は いつも 早く 早く 1人で 早く 早く 人を追い抜きながら 表情を殺して イヤフォンを耳に詰め込んで 地下鉄の... 続きをみる
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目を離すな 全身で 受け止める 長い 旅行の中 幾度か 経験する 発熱しろ 乱れて 痺れるような意識に 集中しろ 長くはない 時間の まぶしい 光 全力で 感じて じっと 息をして その時を 狙いすまして
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融通無碍 そんなものはたぶん ない それでいい それがいい 汚くて くしゃくしゃに 笑い ボロボロで ズブズブに 泣き 信じて 裏切られ 寄り添い 傷つけあう くそみたいな そんなのが 続いてくんだよ それでいい それがいい それが いいよ どうだい そう思うんだ
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生まれ変わるために たくさんのものを 唇を噛み締めながら 諦め 切り捨て 奮起させ 前を向き 歩いて 惑っては また歩いた 今の景色は 作り上げた 新しい景色 溶けていく 使い捨ても 傷口や 間違いも ない世界 思ったよりも ずっと だだっ広い 孤独が そこには 待っていた 自由と 正しさは 空虚... 続きをみる
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触れる ありそうで ないこと 冷たさも 生暖かさも 温度 触れる 優しそうな 発熱 ありそうで ないこと すれ違っても すきま 触れる 痛いほど かなしくて たいせつ ありそうで ないこと 出会っても 知らないふり 出会っても 知らないふり 触れる そうしないと 世界は閉じて 消えてしまう 触れる... 続きをみる
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有限であること 隔たりがあること 届かぬもの 人は 馳せる それらがあるから 思いを馳せ 人は 語る 素晴らしい せまい せまい 暮らし どこへ 目を向ける 馳せる 見たこともない なにか せまいせまい 世界から 思いを 馳せる 限りある 日々