毎日新生するログ

願わくば長く書き続けることになりますように。

dead man walking

おはようございます。

デイケアです。

ある人を思う。


僕より1ヵ月後にデイケアに来た


Aさん。


僕は今のデイケアで最年少。


彼は元タクシー運転手で、バツイチ


お酒で蝕まれ、奥さんと娘と別離。


アルコール病棟からデイケアへ。


僕の5歳上で、一番歳が近く、人懐こく、僕らはすぐよく話すように。


12月の頭に、彼は1週間以上来なくて


久しぶりに来た時に


僕にだけ(スタッフには話したらしい)

スリップの報告をしてくれた。


調停中で、娘の面会権を巡り、忙しそうで


養育費が払えず、「アルコール依存症」ということもあり


半年娘にあっていない状態で


スリップの前日、デイケアのプログラムで


「今までに飲んだ酒代を計算する」

というプログラムがあった。


かれはそれでひどく落ち込んだらしい。

養育費を払えてない自分

酒に費やした金額、失ったもの。


そこから連続飲酒になっていたらしい。


久しぶりに会ったその日、胸中を語ってくれた。


数日後、彼は会社から傷病手当が出ないことと

娘には会えなくなることを話してくれた。


それが12月のはじめ。


それ以来彼は一度もこない。


連絡もないらしい。



スリップは、犯罪でもなんでもない。


そして、依存症の僕らに


スリップした仲間は


教えてくれる。


アルコール依存症の生きづらさと


コントロールを失った者が


一度アルコールを口にしたらどうなるかを。


僕はAさんを待つ。


もう来ないかもしれない。


入院しているかもしれない。


けれど待つ。


「断酒を貫く僕」で待つ。


スリップは罪ではない。


人はいつでも変われる。


僕自身スリップ経験はないが


Aさんや、他の仲間から


学ばせてもらって今


しらふでいられる。

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