毎日新生するログ

願わくば長く書き続けることになりますように。

薄暮

揺れてるのは 自分の体か


熱気で 地面が むせ返っているからか


膝を抱えて 昼間から 泣いている人

なにもしらないまま 笑ってる人

今がすべてと 思ってる人


全員の上に


大きくもたげる 太陽は


無言で 静かに 怯える人の

絡み合う 無関心の


上に 乗っかってる


重くて


帰り道を 歩く元気も ない


なにもしらないまま


笑ってる


膝を抱えて 泣いてる


全ての人に


すこしの


ねむりを


はかない


かがやきを


ひとにぎりの


糧を


優しい顔が


奪ってゆく


敗北という 家に


帰る時間が来ると


区役所から 音楽がなる

くだぎつね

祭り 忘れること 見ないこと


夢中になること 真夏日に


焼けついた


尻の形


かおの みえない 神様が


隠れてる夜 だけ


歌え 踊り 交わり 獣のように


星の下


忘れたふり


孤独さえ 骨から引き剥がして


かぶりつく


頭から


大人から


絵の中に あるような


狂った夜


顔のない かみさま


泣きながらした 約束も


溶けてしまうような


熱と 体液の中


ひとがひとの


いのちをすする


美しくなれなかった

すべての



その他大勢のために


僕は 少し感傷的になって


バタンと倒れては


しばらく 死んだふりをした

golden age of Suicide

手を 離そうか


もう いいか


執着と 無関心が


ピタリと 同じところを指す


期待と 無関心が


同じ時間に アラームを鳴らす


手を 離そうか


もう いいか


でも


まだ どっちでもいいから


明日でも いいか



全てが 等しく 乾いている