毎日新生するログ

願わくば長く書き続けることになりますように。

酔い覚め(長い記事です)

ここの所

精神的な不調がひどい


記憶している中で一番酷かったのは


10代後半の頃。


薬の量もとても多く

記憶が抜け落ちているところもあるくらい


ただそれだけ薬を飲まなければ

生きてこれなかった。


離人感。


自分の感覚が希薄になり

どこか他人事のようになる

意識が離れていく



20代

酒を飲んで酔うことを活用して

調子は安定していた

社会的にも、僕が精神的な問題を抱えているとわかる人はほぼいなかったように思う。


酔うことで心の痛みがごまかせた

「自己陶酔」することで、離人感も和らいだ。


陶酔と離人は正反対に思う。


30前くらいから

アルコールに毒されてくる


痩せて

体が弱くなり

耐性がついて酒量の増加

アルコールという、抑制型の薬物のおかげで


精神科の薬は人生で最小量だった。


次第に周囲から心配されるような痩せ方、飲み方。仕事はしていたが、私生活は廃人だった。


去年の春頃から

大量の酒を飲んでいても

精神面の不調が表に出だした。


夏に酒を飲み、精神的にもはちきれて


警察に保護された。


そのまま精神科の閉鎖病棟に入院


アルコール病棟ではないので

いろいろあった。


40日で退院。


すぐに仕事は探さなかった。


依存症について知っていくと

「螺旋状の回復」とある


幾度化のスリップから学び


最終的に長く断酒して生きていく回復。


僕はその自信がなかった。


そもそも破滅願望、希死念慮が強く


厭世観と虚無の生き物なので


1度口をつけたらそのまま死ぬまで飲むだろうと思う。


200日以上断酒した今でもそう思う。


最善な遠回り


アルコール専門外来のデイケア


そこに毎日通い


統計では最も再飲酒率の高いはじめの1年を


安全に越える


僕は理屈屋だ。


退院後2年、1度も再飲酒しなかった人の数と、生涯断酒できる人の数はあまり誤差がない。


つまりは


スタートから2年止まり続けた人の、再飲酒率は、かなり低いということ。


僕はそれを選んだ。


収入はない。

貯金で暮らす。自立支援も受ける。


というか、それしかなかった。

デイケアで、スリップ報告をする仲間。


心底勇気があると思う。


僕は無駄なプライドが邪魔をして


再飲酒したら、どこにも現れず死ぬだろう。


だから僕は


最も安全な遠回りをすることしか


できないとおもった。


おかげで依存症と診断されてから、

再飲酒はない。


ただ、ここ数ヶ月

「酔いから覚めた」


今日診察で聞いた。


今の苦しみは

カウンセリングで心の蓋を開けているからか?

長いスパンの「後期離脱の鬱か?」


先生は

そもそも、本来ならずっと今くらい不調であったはず。

アルコールという抑制型薬物の乱用で

普通に生活できていただけで


今の苦痛は


ずっと昔からあるべきもので、薬物の使用をやめたから感じているのだと。


ああ


アルコール依存症になりながら


生きてこれたのか


そう思った。


これからは


もう麻酔は使えない。


痛みは処方薬で和らげて


カバーできない部分は


感じておくしかない。


20代の前半に

めんどくささと、辛さから


カウンセリングをやめた。


置き去りにした病巣に


酒を流し込み生きてきた。



これはその結果。


痛みを感じながら


時に失い、時に諦めながら


心の蓋を開けて


酒なしで病巣を


掃除しなければならない


僕の「酔い覚め」

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