傀儡
昼にカウンセリングがあった。
その前に彼女から連絡があって、色々やり取りして
別れると言われた。
カウンセリングが始まった。
白い玉を握り
一つ一つ
頑なに閉じ込めてきた感情を興す
張り詰めた線のようにして
保ってきたなにかが
一気に押し寄せてきた
惨めで 邪で 悲しく 憎悪に満ちて
ただ途方に暮れている自分に出会った
彼女のことも
あれだけ苦しんでいる
心の綺麗な人を
安心をあげようと決めた人を
傷つけて
結局は
歩く不全である僕は
人に害を及ぼす
害獣だ
自分のこともままならない
今、なにもかもが無味乾燥で
本当にどうでもいい